義足を付けたミイラ

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 ドイツの研究者によるとエジプトのネクロポリスで発見された、女性のミイラの大きな木製のかかとは、外科手術によって切断された後の義足として機能していたらしい。
 この女性のミイラは、50から55歳ぐらいで、紀元前1065年から740年前のものと同定された墳墓から発見された。

 Ludwig-Maximilians-UniversityのDr. Andreas G. Nerlichによると、これまでにも、ボディパーツを取り替えられたミイラは多数出土しているが、いずれも明らかに死後に取り替えられたものであるという。
 しかし、今回発見されたミイラは、切断部に組織が育っていたことから、明らかに生前に切断されていたことになる。 更にみいらの動脈に異常な所見も見られることから、循環異常を起こし壊死したかかとを外科手術で切除し、義足を作成した可能性がある。

 もちろん、単なる事故などでかかとを失った可能性も否定できないが、古代エジプトの医療技術を知る上で重要な発見となりそうだ。

  参考ニュースソース

ヤフーニュース
SOURCE: The Lancet 2000;356:2176-2179.

INN特派員:ハンニバル43世 2001年1月8日

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