新種の猿人発見される

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 エチオピアで、まったく新しい種類の猿人が発見された。
 Meave Leakey等により発見された、この猿人はその特徴からKenyanthropus platyops ケニアの平面顔人間という意味の名前がつけられた。
   この20年間、アファール猿人が人科の共通の祖先と思われていたのだが、この猿人がアファール猿人と同じ時代約350万年前の物であることが確認されたことにより、初期のヒト科の系統は従来考えられていたほど単純なものではなくなった。
 更にこの猿人は、名前が示すように顔面がアファール猿人に比べはるかに平坦なのである。 一般的に顔面が平坦なほど現代人に近いモダンな特徴とされる。
 しかし脳容積などはアファール猿人と変わることが無いため、この特徴は進化の度合いを示すものというより、食物などの違いによるものと考えた方が自然なのだ。 ところが平坦な顔は通常、咀嚼能力の増大と関係あるとされ、常に巨大な歯を伴って発見される物だが、今回発見された猿人は平坦な顔と小さな歯をもっているのだ。
 この発見は、従来古人類学者が考えていた常識を根底から覆す事になった。 いずれにしろ、人科共通の祖先をアファール猿人一本に絞って考えてきた古人類学者にとっては、新しいパズルが加わったわけでこれからの新しい謎解きに期待したい。  

参考ニュースソース

BBCニュース 
Wednesday, 21 March, 2001, 20:02 GMT
Flat-faced man is puzzle

ヤフーニュース
Wednesday March 21 2:14 PM ET
Scientists Discover Second Genus of Early Human
By Adrian Blomfield

ワシントンポスト
Skull Raises Doubts About Our Ancestry
By Guy Gugliotta
Washington Post Staff Writer Thursday, March 22, 2001; Page A01

ニューヨークタイムス
Skull May Alter Experts' View of Human Descent's Branches
By JOHN NOBLE WILFORD

INN特派員:ハンニバル43世 2001年3月23日

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