宮崎県跡江貝塚土器の調査

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 宮崎県跡江貝塚で発見されていた縄文土器と、バルディビア土器の文様比較調査の為、米国の専門家が来日調査を行なった。バルディビア土器は、南米エクアドルで発見されている非常に古い土器で、かなり以前から米国スミソニアン協会のメガース博士等により、 縄文土器との関連性が指摘されていた。メガース博士等は、縄文人が土器技術を携えて太平洋を横断し、バルディビア土器文化を発達させたと考えている。

 今回、新たに宮崎でバルディビア土器と酷似した文様を持つ土器が、確認された事により、急遽来日調査が行なわれた。今回来日調査を行なった研究者によると、かなりの文様技術に類似性が認められるという。

 はたして、縄文人は土器技術を携えて太平洋を横断したのだろうか?残念ながら、土器の類似性だけで、断定する事は不可能である。今後の調査結果に期待したいところである。 今回の調査結果は、2004年7月22〜25日にアラスカ・シトカで行なわれる太平洋を挟んだ文化伝播に関する学術会議において、発表される予定である。

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INN特派員:ハンニバル43世 2004年1月31日


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