尋ねアヒル!

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 1992年 ザ・ファースト・イヤーズ社のプラスチック製のアヒルのおもちゃを搭載し、中国からアメリカのシアトルへ向かっていた貨物船が、北太平洋上で悪天候に遭遇した。北太平洋上北緯45度の日付変更線付近でアヒルのおもちゃは、コンテナごと海へ投げ出され、その他のおもちゃとあわせ約3万個が、太平洋の大航海をはじめたのだ。

 この、アヒルのおもちゃの漂流に目をつけた海洋学者のカーティス・エベスメイヤー博士(写真右)は、おもちゃ達の追跡調査をはじめた。漂流を始めた日時と場所がはっきりしている上に、目立つアヒルのおもちゃは、海流の研究にまさにうってつけの材料だったのだ。
 エベスメイヤー博士等によるこの研究は、当時大変話題を呼び多くのマスコミで取り上げられた。おもちゃを製造した会社も、このアヒルの発見者に商品券を配ったり、発見証明書を発行したりして、話題性を盛り上げ、現在でもアヒル探しは多くの人によって続けられている。

 おもちゃのアヒルの一部は、1995年までにはベーリング海峡を通過して、2000年にはアイスランド、2001年には大西洋上の海域まで到達しているのだ。おもちゃのアヒルの大航海は、実際、海流の研究に大きく役立っているのだが、なんと日本からの発見報告は、まだ無いと言う事である。
 現在も、エベスメイヤー博士は、アヒルを捜し求めていると言う事なので、もし、発見した人は、New Carthago City掲示板まで、ぜひご一報ください。


INN特派員:ハンニバル43世 2004年9月11日


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